16. すべては「ワクワクするプランニング」から始まる
- 2月6日
- 読了時間: 5分
〜 人が動くプラン、動かないプラン 〜
フィロソフィー
■産地と食卓をつなぐ、セラミックプロデュースカンパニー
■当たり前を塗り替え、持続可能な窯業を確立する
■物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る
■産地と食卓をつなぐ、セラミックデザインカンパニー
お疲れ様です。
今月は、少し視点を変えて、私たちの仕事の根幹にある「考え方」について話したいと 思います。まずは、こちらの動画を見てください。
今、私たちが中心となって進めている「セラミックバレー構想(※1)」。
行政や大企業を巻き込んだ巨大プロジェクトに見えますが、これがどうやって始まったか知っていますか? 元を辿れば、たった一通の「企画書(プラン)」から始まりました。
今回は、なぜこのプロジェクトに多くの人を巻き込み、今の形になったのか。
その裏側にある「プランニングの重要性」について話します。
1. 悔しさから始まった「NODATE MARKET(ノダテマーケット)」
あれは12年前。 当時、私は「高志会(こうしかい)」と名付けた「志を高く持ち、地域の課題解決に向けて議論し合う」若手経営者の会を立ち上げていました。その集まりで、ある事実に直面し、悔しい思いをしていました。
「長野の松本クラフトフェアが、2日間で5万人を集めている。しかも出展者の7割が陶芸家だ」
日本一の産地である美濃が、焼き物の街でもない松本に負けている。この事実がどうしても受け入れられませんでした。
「だったら、俺たちでやってやろう」 私たちは行政にも頼らず、自社の倉庫裏の駐車場で「NODATE MARKET(ノダテマーケット)」というイベントを勝手に始めました。 これが最初の行動です。
しかし 「単発のイベントで賑わいを作っても、この街の未来は救えない」とだんだん気付き始めたのです。
人口減少が進む中、多治見・土岐・瑞浪・可児という4つの市がバラバラにやっていては、いずれ街ごと消滅してしまう。 必要なのはイベントではなく、この地域が生き残るための「構造改革」だと気づいたのです。
2. 「予測(フォアキャスティング)」ではなく「逆算(バックキャスティング)」
そこで私は、動きました。人口減少が進む中、この4市を統合して「40万人規模の都市」を作るというグランドデザイン(構想)を掲げていた、多治見商工会議所の会頭にプレゼンをしに向かいました。
普通なら「イベントをやるので協賛金をください」と頼むところです。でも、私はそんな小さな話はしませんでした。
「4つの市を統合して、40万人規模の経済圏を作りましょう。その旗印が『セラミックバレー』です」
現状の積み上げで「来年はこれくらい」と考えるフォアキャスティングではなく、 「生き残るためには、こうあるべきだ」という理想の未来から逆算するバックキャスティング。 会頭が持っていた「広域連携で強い街を作る」という夢を、さらに大きく、具体的に描いたプランを提示しました。
結果、会頭は「お前がやるなら面白い」と乗ってくれました。 なぜ、一流の経営者が動いたのか。
それは、このプランが「ワクワクする絵」だったからです。
3. ワクワクしない仕事は、1時間でも疲れる
私が皆さんに伝えたいのはここです。 「クオリティの低い、ワクワクしないプランには、誰もついてこない」ということです。
「今年は不景気だから」「業界が厳しいから」といって、現状維持や縮小均衡のプランを立てていませんか? やらされ仕事や、先が見えている退屈な仕事は、たった1時間やるだけでもヘトヘトに疲れます。 しかし「これを実現したら世界が変わる」「こんな面白いことができる」と自分自身がワクワクしているプランなら、10時間働いても疲れなんて感じないものです。
余談ですが、私の父もそうでした。まだ誰もパソコンなんて使っていない時代に、岐阜県で一番早くMacを導入し、自分でチラシを作っていた「異端児」でした。
「他と同じことをやっても勝てない。違うことをやるから面白いんだ」
そのDNAが、私の根底にあります。
4. 全員が「プランナー」であれ
これは社長だけの仕事ではありません。 皆さん一人ひとりも、自分のキャリアや日々の仕事において「プランナー」であってほしいと思います。
ただ目の前の業務をこなすだけの人にならないでください。 「この商品をこう売ったら、お客様はもっと喜ぶはずだ」 「自分は将来、こんなプロフェッショナルになりたい」 そんなワクワクする旗(プラン)を立ててください。
質の高いプランには、必ず質の高い人脈やチャンスが集まってきます。
まずは、自分自身をワクワクさせることから始めましょう。
すべての成功は、そこからしか生まれません。
※1 セラミックバレー構想
日本一の陶磁器生産量を誇る岐阜県東濃地域(多治見・土岐・瑞浪・可児)を、米国のシリコンバレーになぞらえ、世界に誇る「焼き物(セラミック)の一大産業集積地」として再定義するプロジェクト。4市を統合した経済圏の創出と、持続可能な産地作りを目指す官民一体の取り組み。
井澤コーポレーション/ ART HOME DESIGN フィロソフィー
このブログで語られる私たちの挑戦は、すべてこのフィロソフィーに基づいています。
【PURPOSE】
うつわの可能性をひろげ、五感で味わう食文化をつくる
【VISION】
井澤コーポレーション
産地と食卓をつなぐ、セラミックプロデュースカンパニー
ART HOME DESIGN
産地と食卓をつなぐ、セラミックデザインカンパニー
【MISSION】
井澤コーポレーション
For Customer:美濃焼の可能性を引き出し、物語とともに届ける
For Industry:作り手と使い手の接点を増やし、産地に貢献する
For Society:当たり前を塗り替え、持続可能な窯業を確立する
For Employment:物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る
ART HOME DESIGN
土と食を探求し、土の都・美濃に貢献する
時代を読み解き、世界との多面的なつながりをつくる
産地と世界から着想し、デザインで食文化を創造する
【VALUES】
to Think:美味しいを哲学する
to Communicate:質から逃げない
to Make:心と言葉を尽くす
to Live:暮らしを楽しむ




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