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22. 未来編:THE GROUND MINOが繋ぐバトン、私たちの覚悟

  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

〜  先人を想像する力が、50年後の「聖地」を創る 

フィロソフィー

美濃焼の可能性を引き出し、物語とともに届ける

土と食を探求し、土の都・美濃に貢献する     

お疲れ様です。

これまで二回にわたり、THE GROUND MINOが持つ「歴史の重み」と、土という根源を見つめ直す「意味付け」の戦略について話してきました。最終回となる今回は、私たちが今、この挑戦に心血を注いでいる本当の理由について触れたいと思います。

それは一言で言えば、皆さんの「50年後の居場所」を守り抜くためです。

明治時代に建てられた陶磁器商宅の跡地をリノベーションした複合施設 THE GROUND MINO
明治時代に建てられた陶磁器商宅の跡地をリノベーションした複合施設 THE GROUND MINO

想像力の欠如という、最大の課題


私はよく、地域のリーダーや行政の方々と話す中で、「先人に対する想像力」が今の私たちには欠けているのではないか、と危機感を口にすることがあります。

例えば、この地域の誇りである大規模な建築物や、先人たちが遺した偉大な功績。 それらを維持するコストや手間だけに目を向け、不満を漏らすのは容易いことです。しかし、私はそうした声を聞くたびに「じゃあ、あなたにこれだけのものを作り上げるパワーがあるのか?」と釘を刺さずにはいられません。

ゼロから道を切り拓き、合意を形成し、莫大な意志を束ねて形にする。やったことのない人には到底計り知れない、凄まじい熱量と執念がそこにはあったはずです。

先人が残してくれた遺産を「負担」と見るか、「恩恵」と見るか。その想像力の差が、仕事の質、ひいては人生の豊かさを決めてしまうのだと私は信じています。

「大本山」としての役割と、東京との繋がり


THE GROUND MINOを創るにあたって、私がもう一つ明確に描いていたことがあります。それは、この場所を私たちのフィロソフィーを具現化する「大本山」にする、ということです。

これまで、東京・恵比寿の「at Kiln(アットキルン)」が私たちの発信の拠点として大きな役割を果たしてくれました。しかし、THE GROUND MINOという産地のハブが完成した今、その関係性は一歩先へと進みます。

産地にあるこの場所が「親」であり、東京の拠点が「子」としてその想いを広めていく。産地で培われたクリエイティビティや深い物語が、ここをハブとして東京、そして世界へと波及していく。こうした「親子」の連携が取れてこそ、私たちのB2B2Cという独自のビジネスモデルは真の価値を発揮します。産地と消費地を地続きにし、美濃の価値を正しく届ける。そのための「心臓部」こそが、この場所なのです。


未来への「挑戦」を止めない理由


私が今、未来の構想を語るときに大切にしているのは、不確かな時代に怯えるのではなく、自分たちの手で「新しい価値」を描き続ける姿勢です。

THE GROUND MINOで繰り返している一つひとつの試み

――土から伝える価値や体験、作家との共創、食と器の融合――

などは、単なる一施設の成功を目的としたものではありません。それらはすべて、美濃という地域全体のポテンシャルを最大限に引き出し、この産地を世界中の人々が憧れる「目的地」へと変えていくための、壮大な実験なのです。

今はまだ、私の頭の中にある理想に過ぎないかもしれません。しかし、THE GROUND MINOという「ラボ」で積み上げた知見や熱量は、いずれ必ず、この町全体を動かす大きなうねりとなって繋がっていく。私はそう確信しています。

実際に、THE GROUND MINOが起点となり、これまでにないご縁が生まれています。

例えば、ここでは大々的な展示会を開いていないにもかかわらず、私たちの空間や思想に触れた方々から「一緒に何かできませんか」と、自然とビジネスのお声がけをいただくようになりました。これは、従来の展示会とは全く異なる独自の価値を創出していることだと感じています。そして、私たちの理念に深く共感していただいた状態からスタートする商談は、成約率という点においても非常に高くなっています。

その効果のひとつとして、新宿伊勢丹でのイベントもここから生まれました。


共に、新しい波を創ろう


現状維持は衰退です。 先人たちがそうであったように、私たちもまた、摩擦を恐れず、常に「その先」を創る側であり続けましょう。

私が今、この挑戦に心身を注いでいるのは、皆さんの、そして皆さんの後に続く世代が、50年後、100年後も「この会社にいて良かった、美濃にいて良かった」と誇れる場所を残すためです。

THE GROUND MINOという聖地から、美濃の、そして私たちの新しい時代が始まっていく。 他人の評価ではなく、自分たちの「意志」で未来を定義する。

そんな挑戦を、共に楽しんでいきましょう。



井澤コーポレーション/ ART HOME DESIGN フィロソフィー

このブログで語られる私たちの挑戦は、すべてこのフィロソフィーに基づいています。


【PURPOSE】

うつわの可能性をひろげ、五感で味わう食文化をつくる


【VISION】

井澤コーポレーション

産地と食卓をつなぐ、セラミックプロデュースカンパニー


ART HOME DESIGN

産地と食卓をつなぐ、セラミックデザインカンパニー   


【MISSION】

井澤コーポレーション

  • For Customer:美濃焼の可能性を引き出し、物語とともに届ける

  • For Industry:作り手と使い手の接点を増やし、産地に貢献する

  • For Society:当たり前を塗り替え、持続可能な窯業を確立する

  • For Employment:物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る


ART HOME DESIGN

  • 土と食を探求し、土の都・美濃に貢献する

  • 時代を読み解き、世界との多面的なつながりをつくる

  • 産地と世界から着想し、デザインで食文化を創造する


【VALUES】

  • to Think:美味しいを哲学する

  • to Communicate:質から逃げない

  • to Make:心と言葉を尽くす

  • to Live:暮らしを楽しむ


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