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11. MINO SOIL ③ 「売ろう」としなかったから、伝わった。

  • Eriko Tsuchida
  • 2025年12月15日
  • 読了時間: 5分

 価格=価値ではない。私たちが提供すべき、本当の「価値」とは何か。 〜

フィロソフィー

・物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る

・心と言葉を尽くす        

お疲れ様です。

前回まで、MINO SOILの1回目がいかに私たちに「確信」を与え、2回目が「本質」を教えてくれたか、という話をしてきました。

今日は、そのMINO SOILが、数年経った今、私たちに何をもたらし続けてくれているのか。そして、そこから学んだ「価値」というものについて、共有したいと思います。

今も生き続ける「資産」


MINO SOILという企画は、過去のものではありません。 あの時の挑戦が、会社の信頼という資産になり、今になって大きな効果をもたらしているのです。


例えば、最近、某取引先様との新たな取り組みの企画が動き出しました。

きっかけは、うちのスタッフがそこの社長と話をする機会があり、「土」をテーマにした企画を提案をしたところ、驚くほどスムーズに話が進んだそうです。

なぜなら、取引先の社長は当時のMINO SOILに実際に足を運んでくださっていたからです。私たちの活動を、その目で見て知ってくれていた。だからこそ、すぐに共感していただけたのです。


また、陶芸家の安藤雅信さんも、MINO SOILを高く評価してくださった一人です。 彼は、私があの1回目の展示で得た「100%の共感」について、こんな風に言語化してくれました。

「それは、井澤さんが利益を求めてお客様に提供したんじゃないから、そうなったんだよ」と。


「売る」のではなく、「伝える」


安藤さんの言葉は、私の胸に突き刺さりました。

「売り込もう、という想いではなく、ただ純粋に、この土の持つ本質的な物語を『伝えよう』としていたから、お客様もその想いをそのまま受け取ってくれたんだ」と。


「売ろう」と思っている人間の話は、売りつけられたくない人にはノイズでしかありません。しかし、「伝えよう」とする人間の純粋な熱量は、人の心を動かす。



このMINO SOILでの体験が、私たちの営業スタイルを決定づけました。 

それは、「伝えてから、売る(伝売)」ということです。


お客様にまず共感していただき、その共感者に対して、初めて私たちは商品を提案する。 「ただ売る」だけ、「見積もりを出す」だけの仕事は、もうやめよう。それは、私たちのセールスコンセプトではありません。


「価格」と「価値」はイコールではない


この話は、営業だけの話ではありません。私たち全員が、「価値とは何か」を深く考える必要があります。

世の中の多くの人は、「価格=価値」だと思っています。 100円ショップの器を見て、「どうせ100均でしょ」と言う。それは、100円という「価格」が、そのまま100円の「価値」だと思い込んでいるからです。

しかし、私は全くそうは思いません。 100円ショップの器も、私たちが扱う器も、元を辿れば同じ、何万年もかけて育まれた「土」からできています。その土を使い、例えば、3,000個という単位で同じ品質を揃え、100円という価格で世の中に提供できる製造技術。これもひとつの「価値」なのです。

100万円でも価値を感じないものもあれば、100円でものすごく価値のあるものもある。 この「価値基準」を持つことが、私たちの仕事の根幹になければなりません。


あなたの仕事の「価値」は何か


「営業は数字だろう」 確かに、企業である以上、利益は追求しなければなりません。数字は分かりやすい指標です。

しかし、私はトップとして、数字だけで全てのことを良しとはしたくない。

「土のことなんて、売上にならない」。もしそう思っている営業がいるとしたら、その人はまだ、私たちの本当の「価値」に気づけていません。 ただ見積もりを出すだけの仕事なら、そのうちAIでもできるようになるでしょう。

私たちの本当の価値は、その背景にある「土の物語」を語れること。その情熱を持って、お客様と対話し、心を動かすことができること。そういう人は、業界を見渡しても、そうはいないと思っています。

「土のことを語ると、お客様がこんなにも感動してくれるんだ」 このMINO SOILで得た、人が感動する瞬間に立ち会えるという喜び。これこそが、私たちが追求すべき「価値」であり、皆さんに味わってほしい「働きがい」なのだと、私は確信しています。


皆さんに問いたいです。 

あなたの仕事の「価値」は、何ですか?



井澤コーポレーション/ ART HOME DESIGN フィロソフィー

このブログで語られる私たちの挑戦は、すべてこのフィロソフィーに基づいています。


【PURPOSE】

うつわの可能性をひろげ、五感で味わう食文化をつくる


【VISION】

井澤コーポレーション

産地と食卓をつなぐ、セラミックプロデュースカンパニー


ART HOME DESIGN

産地と食卓をつなぐ、セラミックデザインカンパニー   


【MISSION】

井澤コーポレーション

  • For Customer:美濃焼の可能性を引き出し、物語とともに届ける

  • For Industry:作り手と使い手の接点を増やし、産地に貢献する

  • For Society:当たり前を塗り替え、持続可能な窯業を確立する

  • For Employment:物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る


ART HOME DESIGN

  • 土と食を探求し、土の都・美濃に貢献する

  • 時代を読み解き、世界との多面的なつながりをつくる

  • 産地と世界から着想し、デザインで食文化を創造する


【VALUES】

  • to Think:美味しいを哲学する

  • to Communicate:質から逃げない

  • to Make:心と言葉を尽くす

  • to Live:暮らしを楽しむ


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