27. 「自主性」から「主体性」へ
〜 これから100年続く会社のために 〜
フィロソフィー
■ 物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る
■ 心と言葉を尽くす
お疲れ様です。
今回はタイトルにある、これから先、井澤コーポレーションが100年、200年と続く会社であるために、大切にすべきことを書きたいと思います。
私は今期、事業承継に本格的に着手します。次の世代に何を引き継ぐかということを、真剣に考える時期に入りました。
事業承継というと、株や資産の話だと思われがちですが、私はそれ以上に大事なことがあると思っています。それは、「次のメンバーを、迎え入れる準備ができているか」ということです。
仮に70歳まで働くとしたら、私に残された時間は、もうそんなに長くありません。だからこそ、今のうちに考えておきたいことがあります。
それは、私がトップダウンで指示を出し続ける組織のままでは、次の世代にしっかりとバトンを渡せないということです。これからの会社には、皆が自走できる組織を作ることが必要不可欠です。
「自主性」と「主体性」の違い
そこでみんなに考えてみてほしいのは、「自主性」と「主体性」の違いについてです。これについては、先日社内で共有した動画のなかで、サッカー元日本代表の岡田監督が語っており、私自身とても共感しました。

言葉としては似ていますが、そこには明確な違いがあります。
「自主性」とは、あらかじめ決められた役割や、やるべき業務を自ら進んでやること。もちろん、これも仕事をする上でとても大切です。 しかし、これからの井澤コーポレーションを創っていくみんなに期待しているのは、「主体性」の方です。
主体性とは、誰かに決められたわけでもないのに、自ら課題を見つけ、どうすべきかを考えて行動することです。岡田監督の話の中で、私が納得したのは、この二つは「誰が目的地を決めるか」が違う、という点でした。
自主性は、会社が決めた目的地に向かって自分から動くこと。主体性は、その目的地そのものを自分で決めて動くこと。同じ「自分から動く」でも、ゴールが誰のものかがまったく違います。
もう一つ心に残ったのが、「押し付けたら、それはもはや強制でしかない」 という言葉です。岡田監督は答えを教えず、「あなたはどうしたいの?」と問い、自分で決めさせる。そして「自分で決めた」という実感だけが、当事者意識を生む。だからこそ、主体性を育てるには「待つ」ことも欠かせません。
これは、会社組織にもそのまま当てはまると感じました。メンバーが迷っているのを見ると、つい正解を教えたくなり、先回りして指示を出してしまいたくなる。でもそれでは、本人が「自分で決めた」という実感を持てないまま、いつまでも誰かの指示を待つ組織になってしまいます。すぐに口を出して答えを与えるのは簡単ですが、それは主体性ではなく、ただ上司が決めただけ。ぐっとこらえて「待つ」時間こそが、メンバーを自走させると、強く思いました。
この動画はすでに社内で共有していますが、改めてみんなにお願いがあります。これからの井澤コーポレーションには、この「主体性」の考え方がどうしても必要です。だからこそ、まだ見ていない人も、一度見た人も、もう一度この動画を見てみてください。岡田監督の話の中で、きっと「主体性」のイメージがつかめるはずです。
現場で生まれ始めている「主体性」
そんな中、最近社内でもこの「主体性」を感じる嬉しい出来事がいくつかありました。
例えば、現場を最前線で支えてくれているメンバーからの提案です。 ただ与えられた作業をこなすだけでなく、「私たちがもっと笑顔で、より生産性高く働ける現場にするために、こういう環境改善をしてほしい」と、自らの働く環境を良くするための声が上がってきました。単なる不満や愚痴ではなく、自分たちの職場を自分たちでデザインしようとする前向きな提案です。昔の私なら「コストがかかるな」としか思わなかったかもしれませんが、今は現場の隅々まで「会社を良くしよう」というマインドが芽生え始めていることが心から嬉しく、頼もしく感じました。
また、あるメンバーの行動にも驚かされました。 彼は日々の業務の中で、「もっと会社全体のプロセスを効率化できるはずだ」と考え、誰に指示されたわけでもないのに、独自のAIシステムを自ら構築して私のところに持ってきたんです。それはただの便利なAIツールではなく、うちの会社の「フィロソフィー」や「理念経営の考え方」を事前にAIに読み込ませて、業務の壁打ちや改善案の相談ができる社内専用のプラットフォームを作り上げていました。
「社長、この仕組みを使えば、社内の無駄なコミュニケーションコストが減って、こんな効果が出ます」と、しっかりとプレゼンしてくれたのです。与えられたタスクをこなすだけでなく、自分の得意なスキルを最大限に活かして会社に新たな価値を生み出そうとする。これぞまさに、私が求めていた「主体性」の姿でした。
だから今、始めたい
知識や記録はAIに任せられる時代になりました。でも、「自分で気づいて、動いてみる」という力だけは、誰かに代わってもらうことはできません。
今のうちに、一人ひとりが自分の得意なことを見つけ、そこから自主的に、いずれは主体的に動ける会社にしておきたい。そうすれば、私がいなくなっても、次の世代が入ってきても、この会社は同じ方向を向いたまま、ずっと前に進んでいけると思っています。
100年後も、200年後も、井澤コーポレーションが「面白い会社」であり続けるために。今日はまず、その第一歩の話でした。
まずは、どんな小さな気づきでも構いません。「こうすればもっと良くなるのでは」「こんなやり方を試してみたい」と思うことがあれば、どんどん発信して行動してみてください。皆さんのその主体的な一歩を、私は全力で応援します。
井澤コーポレーション/ ART HOME DESIGN フィロソフィー
このブログで語られる私たちの挑戦は、すべてこのフィロソフィーに基づいています。
【PURPOSE】
うつわの可能性をひろげ、五感で味わう食文化をつくる
【VISION】
井澤コーポレーション
産地と食卓をつなぐ、セラミックプロデュースカンパニー
ART HOME DESIGN
産地と食卓をつなぐ、セラミックデザインカンパニー
【MISSION】
井澤コーポレーション
For Customer:美濃焼の可能性を引き出し、物語とともに届ける
For Industry:作り手と使い手の接点を増やし、産地に貢献する
For Society:当たり前を塗り替え、持続可能な窯業を確立する
For Employment:物心の幸福を追求し、働きがいのある環境を創る
ART HOME DESIGN
土と食を探求し、土の都・美濃に貢献する
時代を読み解き、世界との多面的なつながりをつくる
産地と世界から着想し、デザインで食文化を創造する
【VALUES】
to Think:美味しいを哲学する
to Communicate:質から逃げない
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to Live:暮らしを楽しむ




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